浮気・不倫慰謝料請求の時効と相場

□ 1、浮気の時効消滅ってあるの?
□2、不貞行為の慰謝料の相場
□3、慰謝料請求には確実な浮気・不倫の証拠が必要
4、浮気・不倫の証拠を確実に押さえたいなら探偵事務所に依頼が一番

1、浮気の時効消滅ってあるの?

配偶者(夫・妻)の浮気・不倫に関する慰謝料請求には、ある一定の期間を経過すると請求できる権利が消滅してしまいます。これを「時効が完成する」といいます。しかし浮気・不倫をしても時が経てば罪が無くなるということではありません。浮気や不倫慰謝料請求の時効や、迫った期日を延ばす方法等も存在します。泣き寝入りはありませんのでご安心下さい。

慰謝料請求の時効は3年

  1. (消滅時効)配偶者(夫・妻)の不貞行為および浮気・不倫相手を知った時から3年間
  2. (除斥期間)浮気・不倫関係が始まったときから20年間
    • ※ 確認ポイントとしては、上記のいずれか短い方で時効は完成すると法律で定められています。

不倫・浮気、慰謝料請求の時効3つのパターンあり

①不貞行為で受けた精神的苦痛に対する慰謝料
カウントされるのは、不貞行為の事実を知った時からになります。

②不貞行為で婚姻関係が破綻で受けた精神的苦痛に対する慰謝料
※カウントされるのは、不貞行為により婚姻関係が破綻した時からになります。

③不貞行為が理由で離婚した場合の精神苦痛に対する慰謝料
※カウントされるのは、不貞行為により夫婦が離婚した時からになります。

【ワンポイント】
消滅時効は,上記のように請求する事情によって時効がカウントされる時期が異なりますのでご注意を・・・
慰謝料請求の時効期間のカウントが開始されない場合があります。下記の通りです。

1、浮気相手・不倫相手の顔は知っているが、氏名や住所等、個人情報が一切不明の場合
2、浮気・不倫相手を特定できない場合
探偵からのアドバイスとしては、浮気の事実を知った以上、不倫が続いて何もしないことを避けて証拠を押さえる為に浮気調査や浮気相手の情報を取得しましょう。

浮気の慰謝料時効が間近になった時の対処法

裁判を起こす 時効のカウントはゼロに戻すには、裁判を起こして慰謝料請求を行った場合,その時点で消滅時効期間はなくなります。
内容証明書を送る

時効のカウントはゼロに戻すには、内容証明郵便などを送付して慰謝料を請求すると(法律上では「催告」といいます),時効が一旦停止,催告をしたときから6か月間は時効の完成を阻止することができるので,その間に交渉で解決をはかります。また,その後6ヵ月以内に裁判を起こすと,消滅時効期間はなくなります。

 

2、不貞行為の慰謝料の相場

不貞行為の証拠を押さえて慰謝料をしたいけど幾らぐらいが相場なのか?実際のところ法律には慰謝料の具体的な算定基準が定められているわけではないのが現状です。

もちろん、裁判になれば、裁判官がいくつかの事情を考慮したうえで、金額を決定しますが、浮気調査を行ってきた経験上、探偵目線であれば、裁判になるのは非常に少ないです。お互いが雇った弁護士同士で話し合いが行わられて慰謝料金額が決まるパターンを多く見てきました。裁判になれば長丁場になり弁護士費用も掛かりますから、金額の折り合いをつけて終わることの方が一般的だといえます。浮気・不倫の状況によって慰謝料の金額も大きく変わってきます。

慰謝料に明確な基準が無いとはいえ以下の3パターン

  1. 離婚する場合
  2. 別居に至った場合
  3. 離婚も別居もしない場合
慰謝料の相場(目安)
浮気・不倫が原因で離婚した場合 200万円~300万円
浮気・不倫が原因で別居に至った場合 100万円~200万円
離婚も別居せず、夫婦間を継続した場合  0万円~100万円

※上記の目安表は、参考とお考え下さい。裁判になった際の慰謝料の相場になりますので、浮気相手との話し合いで合意に至れば、上記以上の金額も可能です。経済的な問題も大きく影響があるようです。配偶者(夫・妻)の浮気に悩まされてたきた上、家庭崩壊、浮気の慰謝料を請求する側からみれば、弁護士費用や探偵事務所に浮気調査を依頼した費用も頂きたいので上乗せした金額を請求することを考える方の方が多いでしょう。

また、慰謝料は下記の場合は増額できる可能性があります。↓

1、浮気、不倫関係が長期間継続されていた
2、肉体関係が明らかなのに否認を続けていた
3、過去にも不倫・浮気をしており、誓約書まで書いたのに再び浮気・不倫をした
4、不倫・浮気相手が妊娠した事実があった
5、別居後、浮気相手と同棲生活を送っている
6、浮気が原因で精神的な病に罹った
7、夫婦間には、子供がいる
8、配偶者や浮気相手が高収入かつ資産を所持している
9、浮気相手が意図的に家庭を壊す計画をしていた

 

3、慰謝料請求には確実な浮気・不倫の証拠が必要

配偶者(夫・妻)の浮気・不倫関係、不貞行為の確実な証拠を押さえなくてはなりません。確実な証拠とは何か?法的な浮気の定義とは、特定の相手と複数回に渡り肉体関係をもっていたとされます。

  1. ラブホテルに出入りする画像や動画
  2. 浮気相手の自宅に出入りする画像や動画
  3. 配偶者が浮気・不倫を認める音声又は謝罪文

微妙だけど証拠の一つになるものとは・・・

  1. LINEやメールで肉体関係、不倫関係と思われる内容のもの
  2. ツーショット写真が携帯電話に入っていた
  3. ラブホテルの領収書やライター

4、浮気・不倫の証拠を確実に押さえたいなら探偵事務所に依頼が一番

自分でできる浮気調査には限界があります。素人の友人に頼んで尾行がバレてしまい警戒が強くなった後の相談依頼があります。警戒されてしまうと尾行の難易度もあがり、調査員の増員で調査費用も上がるなど確実な証拠を押さえることも難しくなってきます。確実に尾行を成功させて、浮気現場(ラブホテル・浮気相手自宅)での出入りの証拠を押さえるならば、情報収集した内容を伝え、怪しい日を特定し、また特定できない場合でも探偵会社と力を合わせて証拠を押さえることが正しい選択です。

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